こんにちは
2回目の投稿になります。
みなさんは体重を落とすために食事制限をするとき、脂質(油 例えばバターなど)と炭水化物(主食 米やパン)のどちらを制限しますか
今回はそんなテーマでお届けします。
今回紹介する論文はこちら↓


論文の要約
- 38件の研究(合計6499人)からのデータ
- 研究に集まってくれた人(対象者)を炭水化物制限の食事にするグループと脂質制限の食事を摂るグループ分けて6ヶ月〜12ヶ月時点での体重と血液データを比較
- 6~12ヶ月時点で炭水化物制限していたグループは体重が脂肪制限していたグループと比較し平均-1.3kg減少していた。さらに善玉コレステロールの数値が良くなっていた。
- 脂質制限していたグループは悪玉コレステロールの数値が良くなっているという面もあった。
はじめに
- 世界保健機関(WHO)は、1975年から2016年の間に肥満患者がほぼ3倍になったと報告している
- ライフスタイルの改善と食生活の変化は、同時にいくつかの危険因子を変化させ、その結果、心血管疾患のリスクを低減することができる
- しかし健康的な食事の影響が非常に強調されているにもかかわらず、どの食事が肥満と心血管系の健康に最も適しているかについては、依然として熱心な議論が続いているのが現状である
- 本研究では成人集団において、低炭水化物食と低脂肪食が体重変化と血液データ(LDL, HDL, T-Chole, TG)に及ぼす影響を検討することを目的している
研究手法
- 2019年9月までの低脂肪食と低炭水化物食を比較した無作為化対照試験(RCT)を対象としたSystematic Reviewである
- 低炭水化物食は炭水化物含有量が40%未満、低脂肪食は総脂肪含有量が30%未満と定義している
- すべての研究で、低炭水化物群と低脂肪群のベースラインからの平均体重変化を計算または抽出して、低炭水化物群と低脂肪群の2群間の平均差を導きだした。
結果
- 2753件の論文が抽出され、38件の論文が条件を満たした。
- 研究期間は1~24ヵ月で、6499人の成人が含まれる。参加者の平均年齢は33~58歳で、平均BMIは22~43.6kg/m2であった。
体重変化
全体:低炭水化物食を食べた参加者が低脂質食の参加者に比べ、1kg多く体重減少していた(-1.00kg;95%CI -1.53~-0.46)
1-3ヶ月:±0.0kg
3-6ヶ月:平均差 -1.47kg
6-12ヶ月:平均差 -1.30kg
12ヶ月以降:平均差 +0.1kg

※血液データの方は長くなるので割愛します。
注意点 ※個人的な感想を含みます
- あくまで短期間(2年間)の成績を比較している
- 長期の成績では同等という論文も散見するため短期間で炭水化物ダイエットの効果は出やすいだけな可能性もある。
Comments