高齢者の衰え(フレイル)を予防する運動と食事

さくらだ
さくらだ

高齢の方は若い方に比べ、運動機能の衰え(フレイル)が急に訪れます。

放置していると心臓や呼吸機能への悪影響があり

フレイルでない人と比較して死亡率が3倍になってしまうことが知られています。

読者のご家族でも下に載せた診断基準に当てはまる方もいるのではないでしょうか。

今回はその対策として具体的にどんな運動、食事を摂ったら良いのか書いてある論文を紹介します

フレイルとは

回復力や運動機能を向上させる食事と運動
〜フレイルを予防するために〜

論文のまとめ
  • アイルランドの高齢者施設で食事と運動療法を行い、
    行っていない人と比較して3ヶ月後のフレイルの割合が減ったかを調査
  • 運動&食事療法(詳細は下の画像)を行ったグループはフレイルの割合が17.7⇨6.3%
    何も対策しなかった人たちは16.9⇨18.2%となった。
  • 今回示した運動&食事療法を高齢者に行うことでフレイルの予防、改善が期待できる
本研究の運動&食事療法
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論文要約

フレイルの有病率は、65歳以上では11%から80歳以上では50%に増加する。
フレイルのある高齢者の死亡リスクは、非フレイルの高齢者と比較してほぼ3倍である。
フレイルを有する高齢者は、非フレイルの高齢者よりも、一般医師病院を受診する回数が最大4倍まで上昇しているとする報告もある。

2020年12月から2021年5月まで、6人の一般医師がClinical Frailty Scaleスコア≤5の65歳以上の成人を登録しました。
3か月間の自宅での運動プログラムと、食事タンパク質のガイダンス(1.2 g/kg/day)を行ったグループと何もやらなかったグループを比較してフレイルの割合がどうなったかを調査した

また併せて骨密度、筋肉量なども調査した。

156人が研究に参加してくれた(平均年齢77.1歳;67.3%が女性;79人が運動&食事グループ、77人が何もしなかったグループ)。
研究を開始する時点で運動&食事グループの17.7%と何もしないグループの16.9%がすでにフレイルだった。3ヶ月後にはそれぞれ6.3%と18.2%がフレイルだった。
また、運動&食事療法を行ったグループは握力、骨密度も上昇していた。

運動と食事タンパク質の組み合わせは、虚弱性を有意に減少させ、自己報告された健康を改善しました。

さくらだ
さくらだ

具体的な運動と食事も載せてくれる論文は少ないので持ってきました。
気になる方は明日からでも実践できる内容だと思いますので、ぜひご検討ください。

みなさんのご家族にもフレイルがいないかしっかりと確認してあげることも重要です。

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