炭水化物ダイエットは効果があるのか

• 低炭水化物ダイエットと通常の食事制限でどちらの方が減量効果が高いかを検証
• 対象は糖尿病または肥満の成人　6925人
• それぞれのダイエットを開始して２年間体重の推移を調査し減量効果を比較
• 結果⇨両者にほとんど差はなかった

成人の肥満管理に関する効果的で安全なダイエットについては議論の余地がある。

低炭水化物ダイエットは、体重減少に対してより効果的であり、健康的であると広く宣伝されているがその効果はいまだに明らかになっていない。

肥満および糖尿病（２型）を有する成人における、低炭水化物ダイエットとバランスのとれた減量ダイエットの効果を、体重変化で比較すること

• 対象は、18歳以上で肥満または糖尿病の患者。
• 試験は低炭水化物ダイエットとバランスのとれた炭水化物（全エネルギーの45%〜65%を炭水化物で占める）のダイエットを比較し、体重を減らすことを目的として実施された。
• 短期（3か月から<12か月）および長期（≥12か月）のフォローアップ時における
  体重変化（kg）を評価項目としている。

• 6925人の参加者（平均体重95kg）を対象とした

• 糖尿病を有しない参加者（シンプルな肥満の人）
  バランス食のダイエットと比較し、低炭水化物ダイエットを行った人は
  3〜8.5か月間で平均1.07 kg
  1〜2年間で平均0.93 kg　体重が減少した

• 糖尿病を有する肥満の参加者
  バランス食のダイエットと比較し、低炭水化物ダイエットを行った人は
  3〜6か月間で平均1.26 kg
  1〜2年間で平均0.33 kg　体重が減少した

２つのダイエットで効果に違いはなかった