加熱式タバコとは
タバコを燃やしたり煙を出したりすることなく、タバコを十分に高温にして蒸気を放出するように設計されているもの。電子タバコとの違いは、電子タバコがタバコの葉などの本物の物質を使わず(海外商品などの一部例外を除く)、加熱式タバコではタバコの葉やシートを加熱することです。タバコの煙に含まれる有害な化学物質の多くは、タバコが燃えることによって発生します。そのため、タバコを燃やさずに加熱することで、摂取する化学物質の量を減らすことができます。加熱式タバコに切り替えることで、タバコを全く吸わなくなったという報告もあります。
世界の現状
- 喫煙により毎年800万人が命を落としている
- 禁煙を試みた人のうち、1年後も禁煙できているのは3〜10%
- 加熱式たばこの中でも”IQOS”は米国食品医薬品局(FDA)に認可されている
- 世界の中でも日本と韓国の普及率が高く、日本の喫煙者のうち約16%が加熱式たばこを使用している
2021年1月までに行われた「紙タバコの人が加熱式タバコに変更した場合(もしくは禁煙した場合)に検出される有害物質がどの程度変化したか」を調査した研究を収集し、解析している。
- 13個の論文(計2666人)が対象となった。
- 加熱式タバコでは紙タバコと比較しNNALおよびCOHbが少なかった。
- 禁煙は加熱式タバコと比較しCOHbが低下していた。
※NNAL:4-(メチルニトロサミノ)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノールの略。多くのがんに関連するとされている有害物質。
※COHb:CO(一酸化炭素)と結合したHb(ヘモグロビン)の量。心臓病や動脈硬化を促進するといわれている。
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